息苦しさだけが喘息ではありません
その後、診察で喘息が疑われる場合には、喘息以外の呼吸器の病気が隠れていないかレントゲンで確認したり、呼吸機能の検査を行います。喘息患者さんは、息を速く吐き出すことができなくなるので、呼吸機能検査で1秒間にどれだけの息を吐き出せるかをチェックしたりします。
また、喘息は、気道に炎症が起こることで、気道が過敏になり、ちょっとした刺激で発作的に空気の通り道が狭くなる病気です。最近、気道に炎症があると、息の中の一酸化窒素(NO)と呼ばれる物質が増えることが分かってきました。そこで、吐き出した息の中にどのくらい一酸化窒素(NO)が含まれているかを検査して、気道の炎症の程度を調べることができます。一酸化窒素(NO)の値が高いときには、症状が治まっていても炎症が残っており、症状が出やすい状態になっています。もし喘息と診断されたら、お薬を使ってしっかりと治療を行いましょう。