喘息患者さんの気道は、真っ⾚に⽇焼けした⽪膚のような状態
冬は、⾵邪をひいたあとに喘息症状が悪化する患者さんが増えてきます。また、冷たい空気や乾燥などにより、症状が出たり発作が起こってしまうことがあります。これは、喘息が空気の通り道である気道に炎症が起こる病気だからです。
正常な気道では、気道の内側はいつも湿った粘膜でおおわれています。空気が気道を通るあいだに⼩さなホコリや細菌などの異物は粘膜の粘液(痰)に捉えられて、繊⽑上⽪細胞によってエスカレーターのようにのどや⼝に運ばれて除かれます。
しかし、喘息患者さんの気道では炎症が起こり、粘膜が腫れて、ところどころはがれて、エスカレーターが動かない状態。そのため、痰がつまりやすくなっています。また、はがれた粘膜の下から神経がむき出しになっており、過敏な状態になっています。強い⽇差しに⻑時間当たって、⽇焼けしたことを想像してみてください。⽪膚が⾚くなって⽪がむけ、ヒリヒリします。気道も炎症により、同じように⾚く腫れた状態なっています。