年間を通して⾃分の喘息症状を確認してみましょう
喘息は、気温の変化や⾵邪、ほこりやカビなどさまざまなことが原因となって、症状が悪化する病気です。たとえば、⾵邪をひいてしまったり、ほこりっぽい場所にいったり、季節の変わり⽬、乾燥している時期など、⽇常⽣活のさまざまな原因で症状が悪化します。私の施設がある北海道の苫⼩牧のエリアでは、気温の変化の激しい6〜7⽉頃や乾燥の始まる10〜11⽉頃、⾵邪の流⾏する時期などに症状が悪化する⽅がいらっしゃいます。すべての原因を取り除くことは難しく、治療を続けていても、時には悪化してしまうことがあります。また、患者さん⼀⼈ひとり、喘息症状が起こる原因や時期が違います。
そこでお勧めするのが、ご⾃分の喘息の状態を記録しておくことです。できれば⾃宅で呼吸の状態を測定できるピークフロー値を記録していただきたいのですが、難しければ、症状がなかったか、⽣活に⽀障はなかったか、発作治療薬を使ったかを⽉の初めや受診の時などに振り返って、記録してみましょう。
1年2年と記録すると、「⾵邪をひくと調⼦が悪くなるんだな」「ほこりっぽい場所にいくと喘息が悪化するんだな」というように、ご⾃分の喘息が悪くなる時期や原因が把握できると思います。時期や原因が分かれば、そのときの症状のサインに気をつけて、悪化しないように普段からしっかり治療をすることが⼤切です。また、それでも症状が出てしまったときの対応を医師にきちんと確認しておきましょう。