喘息(ぜんそく)の正しい知識と治療についての総合サイト

監修:国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授/山王病院アレルギー内科 足立 満 先生

NEWS チェンジ喘息ニュース

花粉が飛び始める時期
花粉対策は万全に続きを見る

この時期、喘息患者さん、特にアレルギー性鼻炎(花粉症)も合併している患者さんは、花粉により目や鼻の症状だけでなく喘息症状も悪化するので注意が必要です1)。今年の花粉の量は、例年並みか、地域によってはやや多いという予想です2)。外出時はマスクやメガネの着用、帰ったら手洗いうがいを習慣づけましょう。花粉飛散時期予測日より2週間くらい前から花粉症の薬を使用したり3)、室内の空気清浄機、花粉が多い時期には洗濯物の部屋干しも有効です。喘息のお薬も続けましょう。

  1. 1)喘息予防・管理ガイドライン2015、P240
  2. 2)環境省: http://www.env.go.jp/press/101985.html
  3. 3)佐竹良之: アレルギー・免疫 22(5): 678-683, 2015
花粉に加えて黄砂やPM2.5の飛散が多い時期
予報サイトを活用して続きを見る

黄砂は微生物やPM2.5など大気汚染物質を付着させ、中国から偏西風にのって主に3~5月に日本に飛来します4) 。黄砂現象の発現日数は年々増加しています5) 。また、4~5月にかけて西日本で「煙霧」とよばれる空が霞む現象が起こります。これは大陸からのPM2.5によるものです。黄砂や煙霧は喘息症状を増悪させるという報告があります6)。さらに、ヒノキなど花粉の飛散もまだまだ多い時期です。これらの飛散量は日によって違うので、気象庁のサイトなどで予報を確認し、飛散量の多い日は外出を避けたり、マスクやメガネをして外出するなど注意が必要です。喘息の気道炎症の治療も忘れずに。

  1. 4)渡部仁成: アレルギーの臨床 28(9): 794, 2008
  2. 5)岸川禮子: アレルギー・免疫 21(10): 1502-1507, 2014
  3. 6)市瀬孝道: 医学のあゆみ 247(8): 692-689, 2013
少し疲れが出てくる時期
ストレスをため込まず上手に発散を続きを見る

4月から周りの環境が変わることも多く、疲れが出てくる時期ですね。新しい生活や、人間関係にストレスを募らせている人も多いのではないでしょうか。疲れやストレスは喘息症状を悪化させるという報告があります7) 。気持ちを切り替え、楽しいことをしたり、集中できることを見つけたり、上手に発散できると良いですね。喘息の治療を続けることも大切です。

  1. 7)秋山一男: アレルギー・免疫 19(7): 1120-1127, 2012

これまでの喘息ニュースを見る

ジメジメして湿気の多い6月
気温差やカビへの対策をしていますか?続きを見る

この時期は日本付近に梅雨前線が停滞し、曇りや雨の日が多くなります1)。気象の変化は喘息を悪化させる要因になり2)、季節の変わり目や梅雨時などは注意が必要とされています3)。とくに、急に寒くなったときや雨が降る前、低気圧が近づく前などに喘息の症状が悪化することがあり、前日と比べて3~5℃以上気温が低下した日などに発作が起こりやすいといわれています2,3)。毎日の喘息治療に加え、こまめに衣類や室温の調節も行いましょう。また、湿気が多い季節に繁殖しやすいカビも、喘息を重症化させる要因のひとつです2,4)。キッチンや浴室の換気扇を回す、除湿器を使う、押し入れの戸を開けるなど、室内の換気、除湿、掃除を心がけ、カビの発生を防ぎましょう5)

  1. 1)浅井貞宏ほか:Mebio .27:64, 2010
  2. 2)上野香奈,足立満ほか:アレルギー.51:565, 2002
  3. 3)環境省:花粉症環境保健マニュアル-2014年1月改訂版-
  4. 4) 松瀬厚人:アレルギー63(8):1115,2014
  5. 5) 秋山一男ほか:薬局65(3):451,2014
夏本番を迎える7月
クーラーで体が冷えていませんか?続きを見る

梅雨が明けると、本格的な夏の到来です。もともと、夏は喘息発作が少ない時期といわれていましたが、冷房により発作が起こりやすくなることがあります6)。気道が敏感な喘息患者さんは、冷たい空気が刺激となって気道が狭くなり喘息症状が悪化することがあるため2)、冷気が直接あたらないよう注意しましょう。また、風邪は気道の炎症を悪化させ、喘息を重症化させる大きな要因となります7)。冷房の効いた室内で過ごす場合は、羽織るものを持参するなど体を冷やさないようにしましょう。加えて、汗をかいたら早めに拭いたり着替えたりする、十分な休養と栄養をとるなど、風邪を予防し体調を整える配慮も必要です。体調が良くても油断せず、毎日の喘息治療も続けましょう。

  1. 2) 喘息予防・管理ガイドライン2015
  2. 6) 土橋邦生:臨牀と研究85(2):252,2008
  3. 7) 松瀬厚人ほか:喘息28(2):122,2015
高温多湿でダニが増えやすい8月
室内のダニ対策は万全ですか?続きを見る

ダニは、喘息の発作を誘発するアレルゲンのひとつです2,5)。ダニは気温25℃前後、湿度65~75%の環境を好み5)、高温多湿である日本の夏には増えやすい傾向があります。とくに、カーペットや寝具、布製のソファやカーテンなどで繁殖しやすいため、カーペットや畳はこまめに掃除機をかけ、室内の除湿や換気をしましょう5)。洗える布製品は洗濯して天日に干し、寝具も天日干しをし、その後に掃除機をかけてダニの死骸やフンなどを除去することが重要です5)。高密度繊維の防ダニシーツやカバーを使用してもいいでしょう5)。ダニ対策とあわせて毎日の喘息治療もきちんと継続し、症状がみられたら早めに受診しましょう。

  1. 2) 喘息予防・管理ガイドライン2015
  2. 5) 秋山一男ほか:薬局65(3):451,2014
秋雨や台風など不安定な気候が多い9月
天気の変化をチェックしていますか? 続きを見る

この時期は、秋雨前線や台風の影響などで雨の日が多くなります1)。秋雨前線とは、夏から秋へと季節が移り変わる時期に日本付近に停滞し、長雨をもたらす前線のことで、この前線に台風が近づくと、大雨になることもあります2)。喘息の発作はこのような秋雨の頃や台風の通過時に起こることが多いといわれており3)、とくに前日との気温や湿度の差は、喘息症状を悪化させる要因であるとの報告もあります4)。喘息の症状が重い人は、天気予報をこまめにチェックし、天気の悪い日は外出を控えるようにすると安心です5)。また、体調がよくても油断せずに毎日の喘息治療を続け、心配な症状がみられたら早めに受診しましょう。

  1. 1)気象庁(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/tenkou/gaisetu.html
  2. 2)日本気象協会:tenki.jp
  3. 3)金廣有彦:アレルギー64(8):1117, 2015
  4. 4)井沖浩美ほか:Medical Technology34(4):339, 2006
  5. 5)喘息予防・管理ガイドライン2015
スポーツの秋といわれる10月
運動時の注意は万全ですか?続きを見る

爽やかに晴れる日が多くなる10月1)。快適な陽気に誘われ、屋外で運動を楽しむ人も増えるでしょう。ただし、運動も喘息発作の要因になることがあるので注意が必要です6)。運動による喘息発作は、冷たく乾燥した空気をたくさん吸い込むことで起こりやすいといわれています7)。冬場だけではなく、運動をすることが多くなるこの時期にも注意が必要です。予防のためには、運動する前後の時期にしっかりと治療を行うことが重要です。また、暖かい時間に運動する、事前に準備運動をするなどの対策を心がけましょう6)7)。毎日の喘息治療も続けましょう。

  1. 1)気象庁(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/tenkou/gaisetu.html
  2. 6)寺嶋毅ほか:臨床スポーツ医学32(11):1078, 2015
  3. 7)駒瀬裕子:日本医事新報(4657):134, 2013
気温差が大きい11月
気温差への注意と感染症対策を
していますか?続きを見る

季節の変わり目となるこの時期は、低気圧と高気圧が交互に通過し、数日ごとに天気が変わります8)。こうした気象の変化のうち、気温の変化は喘息発作に最も関係があるとされ9)、前日より3℃以上気温が下がった日は喘息発作が起こりやすいといわれています10)。この時期は、部屋の内外で気温差がでないよう家全体を保温する、外出の際は冷気を吸わないようにマスクをするなど、対策を万全にしましょう10)。また、風邪などのウイルス感染は喘息を悪化させますが5)、とくにインフルエンザは全身症状が強く、かかると症状が重くなりがちです11)。喘息の悪化を予防するためにも早めにワクチンを接種し5)、毎日の喘息治療も続けることが大切です。

  1. 5)喘息予防・管理ガイドライン2015
  2. 8)こんにちは!気象庁です!平成25年10月号
  3. 9)家田泰治ほか:Q&Aでわかるアレルギー疾患4(5):514, 2008
  4. 10)小松佳道ほか:Q&Aでわかるアレルギー疾患2(6):518, 2006
  5. 11)國分二三男ほか:Q&Aでわかるアレルギー疾患2(4):374, 2006
いよいよ冬本番となる12月
冷たい空気への対策は万全ですか? 続きを見る

寒さが厳しくなる12月。日本には冬型の気圧配置によって強い寒気が流れ込むようになります1)。冷たい空気を吸い込むと、それが刺激となって気道が収縮し喘息の発作が起こりやすいといわれています2)。外出するときはマスクをして冷たい空気を直接吸い込まないよう気をつけましょう。また、12月は忘年会やクリスマスなどの行事が多く、お酒を飲む機会が増える時期でもあります。飲酒により喘息の発作を起こしたことがある人は飲酒を控えましょう。毎日の喘息治療も忘れずに続けることが大切です。

  1. 1)こんにちは!気象庁です!平成27年12月号
  2. 2)小松佳道ほか:Q&Aでわかるアレルギー疾患2(6):518, 2006
風邪やインフルエンザが流行する1月
予防対策を忘れていませんか? 続きを見る

冬はインフルエンザなどウイルスによる感染症が流行する季節です3)。感染症は喘息発作の原因の1つであり4)、特に風邪やインフルエンザといったウイルス感染は喘息症状を悪化させるといわれています5)。インフルエンザについてはワクチンを接種し、喘息症状の悪化を予防することが大切です。有効なワクチンのない風邪などの感染症については、外出時のマスク着用や帰宅後の手洗い、うがいの励行、そして流行する季節には人混みを避けるなど、かからないための予防対策を行いましょう6)。また、十分に睡眠や栄養をとって体調を整えることも大切です。体調が良くても油断せず、毎日の喘息治療もきちんと続けましょう。

  1. 3)「平成27年度インフルエンザQ&A(厚生労働省)
  2. 4)東元一晃ほか:Respiratory Medical Research3(4):226, 2015
  3. 5)中塩屋二郎ほか:日本胸部臨床75(9):1012, 2016
  4. 6)独立行政法人 環境再生保全機構 大気環境・ぜん息などの情報館
春到来まであと少し。まだまだ寒い2月
油断せず防寒対策をしていますか? 続きを見る

少しずつ春が近づいてきますが、まだまだ寒い日が続く2月。この時期は北からの冷たい空気と南からの暖かい空気の影響を交互に受けるため、気温の変動が大きくなることもあります7)。前日と比較して平均気温が3~5℃以上低くなると喘息発作が起こりやすいといわれているため、気温に合わせて服装や暖房などの調節を行いましょう8)。また、冷たい空気を吸い込むことで気道が刺激され、喘息発作が起こることがあります9)。マスクやマフラーを着用するなど防寒対策は忘れずに行いましょう10)。毎日の喘息治療もしっかりと続けることが重要です。

  1. 7)気象庁
  2. 8)青木国輝ほか:Q&Aでわかるアレルギー疾患2(6):504, 2006
  3. 9)土橋邦生:臨牀と研究85(2):252, 2008
  4. 10)日本アレルギー学会

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