喘息(ぜんそく)の正しい知識と治療についての総合サイト

監修:国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授/山王病院アレルギー内科 足立 満 先生

NEWS チェンジ喘息ニュース

今年は花粉の飛散量が多い見込み
花粉対策はしっかりと!続きを見る

今年の花粉飛散量は多くの地域で例年を上回る見込みです1)。喘息患者さんは花粉により症状が悪化することがあります2)。花粉を屋内に持ち込まないことが大切であるため、窓は極力開けないようにしましょう。また、花粉情報に注意し、飛散の多い日の外出や洗濯物の外干しを避けるなどの対策が必要です3)。マスクやメガネ、可能であればゴーグルの着用により花粉を防ぎ、加えて喘息治療もしっかり行っていきましょう。

  1. 1)日本気象協会tenki.jp HP 2019年 春の花粉飛散予測(第3報):https://tenki.jp/pollen/expectation/(2019年1月21日確認)
  2. 2)工藤翔二 監修:気管支喘息のすべて, 文光堂, 2007
  3. 3)環境省環境保健部環境安全課:花粉症環境保健マニュアル2014
大気中の喘息誘因物質にご用心
黄砂とPM2.5、花粉への対策を続きを見る

黄砂は3~5月に偏西風に乗って中国から飛来します1)。日本では黄砂現象時に花粉症や気管支喘息の症状・病態の悪化が見られることが報告されています2)。また、PM2.5も3~5月にかけて飛散量が多く3)、喘息悪化の誘因になります4)。花粉もまだ飛散しているこの時期は3月と同様の花粉対策を心がけ、毎日の喘息治療を継続することが大切です。

  1. 1)渡部仁成:アレルギーの臨床 28(9): 794, 2008
  2. 2)市瀬孝道:医学のあゆみ 247(8):689-693, 2013
  3. 3)環境省HP 平成28年度 大気汚染の状況:https://www.env.go.jp/air/osen/28taikiosen.pdf
  4. 4)一般社団法人日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会 監修:喘息予防・管理ガイドライン2018
行楽日和!
旅先でも喘息に備えましょう続きを見る

大型連休があり、国内外へ旅行に出かける人も多いのではないでしょうか?旅先でも急な発作が起こることがあります。あらかじめ下記のような準備をしておき1)、治療薬の吸入も忘れずに行いましょう。
●処方薬を携行し、緊急時の対処法も確認しておく(同行者には緊急時の対策を伝えておく)
●薬は紛失や盗難に備えていくつかに分けて入れておく
●交通機関やレストランでは禁煙席を選ぶ
●体温を調節するための羽織り物やスカーフなどを携行しておく
●旅のスケジュールは無理をしないよう余裕を持つ

  1. 1)帯津良一, 北村諭 監修:自分で防ぐ・治すぜんそく, 法研, 2009

これまでの喘息ニュースを見る

天候が不順で喘息が起きやすい梅雨
カビを繁殖させないよう注意しましょう続きを見る

春から夏へ移り変わるなかで、雨が多くなり日照も少なくなる梅雨の季節1)。気温の変動が大きい季節の変わり目や梅雨のあいだには、喘息発作が多くなる傾向があります2)。また、湿度が高くなると、空中に浮遊するカビや、カビをエサとするダニも増え、その両方が喘息を引き起こす原因となります3)。とくに気密性が高い住宅は、浴室やカーペット、畳など室内にカビが増殖しやすくなり、カビを付着させたダニが動きまわることで、さらにカビが室内に広がります3, 4)。カビの対策としてこまめに換気や除湿を行いましょう。畳やカーペットなどをアルコールで拭くことも有効です4)。湿気とカビの対策だけでなく、喘息治療も欠かさずに、梅雨を乗り切りましょう。

  1. 1)気象庁:https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/index.html
  2. 2)金廣有彦:アレルギー64(8):1117,2015
  3. 3)鎌田洋一:アレルギー・免疫24(1):48, 2017
  4. 4)濱田信夫:生活衛生50(5):343, 2006
夏到来。冷房による冷え防止と
エアコンのカビ対策で万全に続きを見る

真夏は気候の変動がある春や秋に比べ比較的喘息発作が少ない時期といわれていますが、冷房によって体が冷えすぎることがないよう注意が必要です。また、高温多湿な気候になると、ダニやカビが増殖し、喘息を悪化させます1)。エアコンの除湿機能は室内のカビ防止に役立つと考えられますが、エアコンの内部は結露のため湿りやすくカビが発生しやすくなります。エアコンをつけることでかえって室内にカビをまき散らすことのないよう、エアコンのフィルターなどはこまめに掃除しましょう。また、エアコンから放出されるカビはスイッチを入れた直後に一番多くなります。運転開始後5〜10分間は窓を開けるのも有効です2)。体調が良くても油断は禁物。近年エアコンを付けないで夏を乗り切るのは困難です。エアコン必須な夏の季節も喘息治療を継続していきましょう。

  1. 1)金廣有彦:アレルギー64(8):1117, 2015
  2. 2)濱田信夫ら:生活衛生45(2):51, 2001
ダニの増殖がビークを迎える真夏
寝具のダニ対策でガードしよう続きを見る

ダニは、喘息の気道炎症を引き起こすアレルゲンの代表です1, 2)。ダニが繁殖しやすい条件は気温20〜30℃、特に真夏の25〜28℃で、寝具や畳、カーペットなどによく繁殖しやすいと言われています3)。ダニ対策としては、窓を開けて室内に風を通す、天日干しや乾燥機で加熱乾燥させる、掃除機で吸い込む、洗濯する、などが有効ですが、いずれもこまめに行うことが大切です3)。なかでも、睡眠時に長く触れる寝具のダニ対策は重要です。一週間に一回はシーツやカバーを洗濯しましょう1, 3, 4)。ダニが通過できない高密度の繊維を使用した防ダニ素材の布団カバーなども、ダニの予防に有効とされています1, 3, 4)。アレルゲンの除去など環境整備をきちんと行うことで軽い治療で済むようになる場合があります4)。毎日の喘息治療と共に室内の環境整備を進めていきましょう。

  1. 1)喘息予防・管理ガイドライン2018
  2. 2)河本正次ら:アレルギー・免疫24(1):28, 2017
  3. 3)山崎義一:日本衣服学会誌 55(2):33, 2012
  4. 4)厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/jouhou01.html
不安定な天気が続く9月
天気予報のチェックはこまめに 続きを見る

9月は、秋雨前線が発達し、台風が接近しやすくなります。気圧の変化は喘息症状を引き起こすきっかけとなります。日々の喘息治療はもちろんのこと、天気予報をこまめにチェックし、悪天候が予想される日は外出をなるべく控えるのがよいでしょう1)。また、残暑が厳しく冷房を使用する機会の多い地域では、室内と室外との気温差にも注意が必要です。喘息治療を継続することで、しっかりと対策をしていきましょう。

  1. 1)喘息予防・管理ガイドライン2018
スポーツを楽しむのに絶好の10月
ただし、激しい運動には注意を続きを見る

空が澄み渡り、朝晩が涼しくなる秋晴れの季節には、スポーツを楽しむ人が多いことでしょう。ただし、激しい運動をすると、気道(空気の通り道)が狭くなり、喘息発作を起こしてしまうことがあるので、注意が必要です1)。気温や湿度が低いところでの運動は避け、急な喘息発作や症状を起こさないためにも、毎日の治療を忘れずに続けることが大切です。

  1. 1)喘息予防・管理ガイドライン2018
冬の気配を感じ始める11月
流行シーズンに備えた感染症対策は万全ですか?続きを見る

冬になると、空気が乾燥することで風邪をひきやすくなります。この時期のウイルスは、低温、乾燥が大好きなので、手洗い・うがいだけでなく、部屋の中の保温や保湿を心がけましょう1)。また、12月以降はインフルエンザも流行り始めます。インフルエンザワクチンの接種は、喘息悪化の予防にもつながります2)。これらの予防策に加えて、日々の喘息治療も欠かさずに続けましょう。

  1. 1)厚生労働省 インフルエンザQ&A:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
  2. 2)喘息予防・管理ガイドライン2018
イベントの多い12月
忙しい時期だからこそ体調管理を万全に!続きを見る

12月は風邪の流行に加えて、クリスマスや忘年会などの行事が多く、たばこの煙や飲酒に関わる機会が増えるため、急な発作や喘息症状の悪化に注意が必要です1)。インフルエンザワクチンの接種、手洗いうがいによる風邪の予防策に加えて、喘息治療も欠かさずに行うことが大切です。

  1. 1)帯津良一, 北村諭 監修:自分で防ぐ・治すぜんそく, 法研, 2009
寒さの対策が大切な1月
合わせて乾燥にも注意しましょう!続きを見る

寒さの厳しい1月は、外出時や部屋の換気時などに気温差が生じやすく、寒さの対策が重要な時期ですが、乾燥にも注意が 必要です。寒い時期は暖房を使うため室内が乾いた空気になりがちです。乾燥すると気道が過敏になり、喘息症状が起こりやすくなります。加湿器などで湿度の調整を行いましょう。発作が起こりにくい環境作りを心がけ、毎日の喘息治療を続けていきましょう。

スギ花粉が飛び始める2月
花粉の多い日に気をつけましょう!続きを見る

スギ花粉は、開花とともに2月から飛散し始めます1)。スギ花粉の飛散量が多いのは、晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日、などが挙げられます2)。花粉症をお持ちの喘息患者さんは、種々の花粉対策に加えて日々の喘息治療も継続し、喘息悪化を予防しましょう。

  1. 1)厚労省HP:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/ippan-qa.html
  2. 2)環境省環境保健部環境安全課:花粉症環境保健マニュアル2014

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