アストラゼネカ株式会社

COPD
(慢性閉塞性肺疾患)

1. COPDとは?

昔の自分や同年代の人と比べてこのようなことはありませんか?

下記に該当する場合、チェックマークを入れてください

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咳・痰・息切れなどの症状はCOPDが原因かもしれません
これらの症状を放っておくと日常生活に支障が出る可能性があります

咳・痰・息切れなどの症状はCOPDが原因かもしれません これらの症状を放っておくと日常生活に支障が出る可能性があります

COPDはタバコの煙が主な原因です。気管支の炎症や肺胞の破壊が起き、咳、痰、息切れなどの症状が起こります。

COPDは世界の死亡原因第3位です
肺機能の低下が起こる病気ですが、禁煙により進行を抑えることが期待できます

COPDは世界の死亡原因第3位です* 肺機能の低下が起こる病気ですが、禁煙により進行を抑えることが期待できます

Fletcher C. et al.: Br Med J. 1: 1645-1648, 1977から改変

*World Health Organization(WHO)ホームページより抜粋(2023年8月時点)

2. 症状の増悪(症状悪化)のサインおよび経過

COPDによる咳・痰・息切れなどの症状の増悪(症状悪化)を起こさないことが重要です

COPD増悪(症状悪化)の経過(イメージ図)

COPD増悪(症状悪化)の経過(イメージ図)

COPDの増悪(症状悪化)は肺機能や身体活動の低下につながり、メンタルヘルスやQOLにも悪影響を及ぼし、将来の増悪のリスクなど、COPD増悪の負のスパイラルがもたらされる可能性があります。

Hurst JR. et al.: Eur J Intern Med. 73: 1-6, 2020 図2を改変

*全てのCOPDの患者さんが同様の経過をたどるわけではありません

増悪(症状悪化)のサイン-1
増悪(症状悪化)のサイン-2

3. COPD治療に使われるお薬

呼吸を楽にするお薬を中心に目的に応じてお薬を組み合わせて使います

COPDの治療に使われるお薬

COPDの治療に使われるお薬_吸引薬
COPDの治療に使われるお薬_飲み薬

* 飲み薬や貼り薬が用いられる場合もあります。

4. COPD治療を継続する重要性

自己判断で中止せず、継続的な治療が大切です

治療には、禁煙、栄養療法、呼吸リハビリテーション、薬物療法などがあり、患者さんの状態に応じて、医師が組み合わせを判断します。
安定期の管理がとても重要になるので、症状がないからといって自己判断で治療を中断することは禁物です。

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COPDの増悪は、さまざまな悪影響があるため、増悪予防は重要である

生命予後を悪化させる
COPD増悪で入院すると、死亡率は8%。さらに一年以内に23%が死亡した報告がある1)
また、別の研究では重度増悪後の5年生存率は約30%と報告されている。寿命の損失は、
急性増悪が 1回以上のCOPD患者で8.3年、2回以上で10.2年であった2)
入院回数を増加させる3)
CVイベント*の発生リスクが増加する
増悪後1~5日に心筋梗塞リスクが2.27倍、増悪後6~10日に心筋梗塞リスクが1.74倍、
脳卒中リスクが1.40倍に増加した4)
* CVイベント : 心筋梗塞、脳卒中
呼吸機能を低下させる
呼吸機能低下は身体活動性を低下させ、フレイルの要因となり、
要介護、寝たきりのリスクが高くなる5)

1) Groenewegen KH, et al. Chest. 124: 459-467, 2003
2) Chen CZ. et al.. Respir Med. 172: 106132, 2020
3) Bahadori K, et al.: International Journal of COPD. 2: 241-251, 2007
4) Donaldson GC, et al.: Chest. 137: 1091-1097, 2010
5) Jones SE. et al.: Thorax. 70: 213-218, 2015

5. COPDとの上手な付き合い方
(日常生活で気を付けたいことや医師への相談方法)

COPDと診断された場合には、必要に応じて治療をしながら上手に付き合っていきましょう
COPDが疑われる場合には、気になる症状を医師や薬剤師へ相談してみましょう

普段の生活で気をつけたいこと
定期的に医師や薬剤師・看護師に相談したいこと

6. COPD簡易チェック

COPD簡易チェック
COPDの可能性を
自己採点してみましょう

5問の簡単な設問に答えることで
COPDの可能性があるかどうかを調べることができます。

監修 東北大学大学院医学系研究科
内科病態学講座 呼吸器内科学分野 教授
杉浦 久敏 先生