喘息(ぜんそく)の正しい知識と治療についての総合サイト

監修:国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授/山王病院アレルギー内科 足立 満 先生

VARIOUS ASTHMA さまざまな喘息

さまざまな喘息の種類と原因

喘息はさまざまな要因が関わっています。自分の喘息の特徴を理解し、
それに合わせた対策が必要です。

運動と喘息

運動することでおこる喘息発作を「運動誘発性喘息」といいます。
多くの場合、特に治療しなくても20~30分後には回復しますが、中には治療薬が必要な場合もあります。運動することで呼吸が多くなり冷たく乾燥した空気をたくさん吸い込むため、気道が冷やされ乾燥して、気道の状態が変化する結果、発作がおこると考えられています。マスクの着用や運動前にウォーミングアップをしたり、発作止めの薬を吸入しておくと予防になります。

薬と喘息

アスピリンという薬やアスピリンと同じ作用のある薬によっておこる喘息発作を「アスピリン喘息」といいます。
アスピリンと同じ作用がある薬には、非ステロイド性消炎鎮痛薬といわれるものがあり、解熱剤や鎮痛剤、風邪薬、痛み止めの湿布や塗り薬などに入っている場合があります。
小児ではまれですが、成人喘息の約10%がアスピリン喘息だと言われています。

アレルゲンと喘息

喘息のなかで、特定のアレルゲンが引き金となって発作がおこるものを「アトピー型喘息」と呼びます。アトピー型喘息の方は、環境整備をするな ど、アレルゲンを遠ざけることが大切です。
アレルゲンが特定できない喘息を「非アトピー型喘息」と呼びます。この場合、発作の引き金となるタバコの煙などアレルゲン以外の誘因を避けることが重要です。

妊娠と喘息

喘息であっても、妊娠・出産は可能です。妊娠による喘息の変化は、「良くなる場合」、「変わらない場合」、「悪化する場合」それぞれ同じくらいの割合となっています。悪化した方の中には、妊娠中の薬物使用への不安から、薬を中止してしまっている場合が少なからずあり、適切な喘息管理が行われれば、妊娠そのもので悪化することはあまり多くないと考えられています。
自己判断で薬を中止せず、主治医と相談して妊娠中もしっかり喘息管理を行うことが大切です。

職業と喘息

職場であつかう物質を吸入することにより発症する喘息を「職業性喘息」といいます。
動物をあつかう方やパン職人、製麺業、薬剤師などさまざまな職業でみられます。

気象と喘息

喘息発作は天気や気圧の変化に影響を受けやすく、気候が安定している真夏や真冬よりも春・秋の季節の変わり目に多くなります。また、台風が近づいている時や、寒冷前線が通過する時などにも多くなります。
気象の変化の影響を避けることは難しいですが、気象の変化による喘息の状態を予測して予防を行うことができます。気温の変化に合わせて服装を調節したり、冬には室内の保湿に注意したり、マスクを着用するなど心がけましょう。

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